美輪さま


　　　　　　　　講演会や本、テレビでのお話。聴くたび私はとても嬉しい。

　　　　　　　　それはこれまでの自分の生活習慣や物の考え方が間違っていなかった、と思えるから。

　　　　　　　　人様に迷惑をかけてはいけないということを厳しく躾けられたり、忌み言葉を気にしたり
　　　　　　　　ご先祖を大切に思ったりすることなど、
　　　　　　　　
　　　　　　　　「古い」という言葉で片付けられていたことが
　　　　　　　　永遠に続く真理として正しいことと公言され、バブル全盛の20代の頃、それを初めて聞いた時は心底うれしかった。

　　　　　　　　樹木や花にも何か魂が宿っている気がして。。。
　　　　　　　　そういうことを大切に思っていたことも、そう思って間違いないと太鼓判を押してもらえたようで有難かった。
　　　　　　　　フリルやレースなどロマンチックなもの、建物も含めて大正ロマンの香るものが大好きだったけど
　　　　　　　　本当の美しさに流行は関係ない、
　　　　　　　　それも素敵な美意識として存在するということを教えても頂いた。

　　　　　　　　「真面目なことはすばらしいことよ」という言葉は、中学生の頃からその性分を揶揄されてきた私にとって生ある限り、救いとなる言葉。

　　　　　　　　自分は自分、自分を信じて個性を大切にすること、
　　　　　　　　自分を知り長所を伸ばして人としての魅力を増やしていくことの大切さを教わった。私にとって美輪さまはそういう存在です。